適正な透析と状態を把握するということは、様々な要因や環境があり難しいことですが、比較的簡単に評価するものとして次のようなものがあります。これらは定期的に検査していますから、簡単にデータを入手できますし、スタッフに説明をしてもらえます。

　数値となると面倒くさくなりがちですが、自分の健康のためですから積極的に頑張ってみてください。

透析療法の指標

　　１，除去率

　　２，Ｋｔ/Ｖ

　　３，蛋白異化率（ＰＣＲ）

　　４，時間平均濃度（ＴＡＣ）

　　５，週間平均クリアランス（kaV）　など

ドライウエイト（基本体重）の設定

　これは身体に余分な水分がなく、著しく治療中に低血圧を引き起こさなく、日常生活に支障のない状態の体重を指します。これは、胸部X線所見、エコー所見、浮腫、血圧、日常生活の状態などを考慮して、目安として設定しますが、春夏秋冬を通して変化ないというものでもありません。こまめにスタッフと相談しながら設定して下さい。

　施設によっては絶対的なものとして扱われている場合もありますが、なにがなんでもというものではありません。かえって数値目標がストレスになっておられる方もおりますので、柔軟にとらえましょう。　

食事療法・運動について

　食事や栄養管理はとても重要ですが、ストレスにならない程度に日々の生活の中で、少しずつ考慮したり、スタッフとデータを基に検討を加え、自分のライフワークを作り上げましょう。他の患者様からのアドバイスはありがたいものですが、あくまで参考程度にとどめておいてください。個人個人で状態、データや生活環境が違いますので当てはまらないことが多いのも事実です。

　運動は、運動処方して頂くのが望ましいですが、簡便なある程度のストレッチ運動を毎日規則正しく行うことにつとめましょう。

長生きの秘訣

　良質の蛋白質の摂取と十分な透析、そして運動です！

　過度の制限は良くありません。