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137.777kHz
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 Welcome!!  Recently 137.777kHz frequency standard ARGO grabber only.


 GPS locked frequency standard


このページの開設経緯と、グラバーの使用法

 Rickさんに、かなり言われたので、とりあえず暫定公開してみます。
周波数関係は、今のところ合っていると思われますが、PCが不安定なので、
いつ止まるか保証の限りにありません。MTTR(復旧所用時間)も当然不明で、
10分〜∞ と見込んでいます HI

 なお、モード、周波数等のグラバ運用は、気付けば出来る限り対応しますが、
ホームページのさらなる進化要求等は、断固としてお断りです。キリッ!!笑
http://home.h04.itscom.net/radiolab/QRSS.html
 これが、皆様の周波数校正のお役に立てば、と思いますが、何しろ感度が悪く、
表示させるにも一苦労と思います。
 基本は 120s モードで運用しますので、当局狙いの場合は、QRSS120 又は
DFCW240 でお願いしおます。
 なお、現状は QRSS120 で台東までしか飛ばないため、呼ばれても応答しま
せん。悪しからず


横浜グラバを使った周波数校正方法

 以下全て、安定度は充分ある前提です。LF低速通信は、安定度命の方式を
使っているため、不安定な場合は、安定度を上げる算段が先のように思います。

 また、送信波が、低感度(都市雑音が非常に多い環境、pa0rdtの出力をその
ままオシロに入れて、ボルトオーダのノイズが見えたりします)の横浜グラバ
で見えない場合は、お気の毒ですが、かなり気の長い話になってしまいます。

 送信波がグラバ上で見える場合は、そのまま送信周波数が直読できます。
そのまま送信機の状態を変えないで、DLに食わせる等して、受信機をきっちり
合わせれば良いでしょう。完全に合ったかは、以下と同じ手順で確認できます。

 自波がグラバで見えない場合、誰か強力な局が送信されれば、当方でも受信
できることも時々ありますので、グラバとご自分の受信機で同じ波を拾うまで
気長にお待ち頂だき、横浜グラバの表示が(たぶん)アマチュア的には誤差が
ない真値と言える確度の筈なので、この値を基準にご自分の受信機の周波数を
校正します。送信機は、校正した受信機で受けて、送信周波数を設定します。


当局のシステムと、ちょっとしたヒント

正信号源としては、40kHzが良いのか海外の2.5/5/10MHz等でよいか又はGPSか?

結論は既に出ていて、海外の2.5/5/10MHz等の信号源は、日本では、QRSS レベル
の確度要求の場合、もはや周波数標準とはいえないズレが生じます。
40kHzは、日本の東半分では地表波が受信できるため、こっちであれば QRSS レベル
の周波数基準に使うことは、可能と考えられますが、40kHz から周波数を合わせる
より、GPS RX から周波数を合わせる方が簡単なように思います。

現状のプロ用途では、一次標準が必要な場合はセシウム、そうでなければ
GPS の二択で、高確度が必要な用途で、この2つ以外の基準が使われることは、
かなり希です。それは、GPS RX が相対的に安価になっているためと思われます。
プロ用のポータブル測定器で周波数の絶対確度が必要なものは、だいたいGPS受信の
方向性で、スペアナ等の GPS オプションの価格設定は、すでに10万円を切ったものが
かなりあるようです。


2010年9月5日現在、ebay で、Thunderbolt という中国等の CDMA 基地局から大量に
放出されたGPS RX が、円高も手伝って1万円強で買える状況であるため、ややこしい
ことを考えずにこれを使うのが現状では一番お手軽と思われます。

当局の周波数校正機材


 当局の使用システムを製作記事にまとめて、かなり前にCQ誌に送ってありますが、
まだ掲載されす、不採用の連絡も無い状態で、たぶん投稿内容全部を今ここに書いて
はまずいのでしょうが、製品メーカHPに詳細なマニュアルが出ていて、ここを見て
いる方であれば、全部書かなくても、簡単に作れると思います。
秋月DDSが分周比が小さい状態では、SSB 位相雑音が劣化して、QRSS受信系のLOには
向かないため、GPS + DDS は、
SSB 位相雑音が問題にならない受信機の周波数校正用
信号源と送信用に使います。
 受信用は、DDSが対応する範囲で、できるだけ発信周波数が高いOCXOをDDSで分周
LOを作ります。RXはダイレクトコンバージョンを自作するのがベストと思っていま
す。私は受信系局発には、DIP 14 ピンサイズの 26MHz 超小型VCOCXOを使っています。
PLE のものですが、これでもVCOCXOで、しかも @ $1.99.-、タダみたいに安い割に、
3ヶ月ほど見ていますが、安定度は 0.01PPM(私のカウンタの測定限界)以上あり、
何か(私の場合はGPS RX)で絶対値の校正をすれば、QRSS 用途には充分な安定度です。
 既製品を使っている場合は、絶対値の校正も、安定度を上げることもなかなか大変
と思います。私見としては、137kHz の最大のネックはアンテナで、それに比べて
TX も RX も作るのは簡単なので、市販機を苦労して料理する手間で、それより
高性能な LF QRSS に特化したリグが出来てしまうように思います。

 以上は、不採用が確定したら、私のHPに原稿を全部掲載(但しやり方が分かったら)
するつもりですが、以上の記述で、自作されている方であれば、簡単に作れると
思います。回し者っぽいですが、とりあえず Thunderbolt と26MHz VCOCXO は、
137kHz を続ける予定であれば、無くならないうちに買っておかれる方が良いと
思います。見辛いですが、上の写真が送信用の GPS 受信機です。

Thunderbolt のマニュアルはここ
ttp://trl.trimble.com/docushare/dsweb/Get/Document-10001/ThunderBoltBook2003.pdf

ebay での検索ワードは Thunderbolt は『Thunderbolt GPS』、OCXO は単純に
『OCXO』で、いろいろ出てきます。
(2010年9月5日現在、時間経過後は、同じ物は入手できなくなると思われます。)

国の周波数標準が、日本で周波数校正に使えない理由

 短波帯の周波数標準電波が何でダメかと言うと、これらはもちろん、全て
セシウム標準で送信点では 1ppb(10の-12乗)を超える周波数確度・安定度を
持っていて、送信側の問題ではありません。
 日本でこれらの直接波(地表波)を受信することができず、受信出来るのは、
必ず電離層反射波であることが、ネックになります。
 反射点の移動によって受信周波数が変動するため、アマチュア的にできる短時間
(せいぜい長くて数分間)の校正では、1ppm 近くずれてしまう可能性大です。
 私のところで、GPS ロックの10MHz基準で、中国の10MHz標準電波をモニタすると、
数Hzの範囲で時間単位のゆっくりした周期で周波数変動していて、たまには急激な
位相ジャンプも見えました。これらは電離層密度が時間変化するために反射点の
位置や高度が時間的に変わり、ドップラーシフトが生じるため、と説明されています。
GPSが広まる以前には、長期間(数日〜数週間)の周波数偏差を積分して、周波数
確度を上げる受信システムが売られていたようです。

各局、長文におつきあい頂き、お疲れ様でした。